「冷たい熱帯魚」見ました。 2011年1月30日@テアトル新宿 ★★★★☆
公開二日目の午後でも立ち見。
都内は新宿のみ、後は横浜までいかなければならないからか。
良くも悪くもとにかく猛毒。
この猛毒を消化できない人は間違いなく不快になるに違いない。
残酷な手法や、汚い言葉遣い、乱れたエロス、、、
このような尖った作品は好きだ。
「尖らないと意味がない」と思っていた時代の自分の何かを思い出す。
緊迫している状態で繰り出されるふとしたギャグに笑ってしまう皆の様子は
主人公の追い詰められた状況を反映してか、どことなく申し訳ない。
それがまた痛快だったりする。
この作品の主人公たちも反面教師だといえる。
そこから活きる活力を感じる人も多いに違いない。
ただ、自分が一番に感じたのは、
(悪人)沼田の人物像だ。
(社本がまじめで自分を押し殺して生きてきた典型的な非実現型とするならば、)
沼田は、犯罪も女も、自らがやりたいものをどんどん実現していく実現型。
台詞にもあったが、この対比が痛快でたまらない。
監督の強すぎるメッセージは(まだあえて曖昧にしておくが)ココにある 。
そういう沼田は、人の気持ちを操る技に長けているのもニクい。
人の悩みや弱みに共感し気持ちに入り込んだ挙句、
その人を完全に操る。
それなりの年なのに、若い女をたぶらかせるのにはそういうわけがある。
自分の精神状態がべストコンディションではなかったためか、
読後感は100%すっきりすることはなかったが、
しっかり伝わってきたものはあった。
監督の音楽センスもとても好き。
万人ウケはしないが、
賛否両論含めて、これは必見といわざるを得ない。
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