So moving interaction solution!!
Enving!
「ウォール・ストリート」見ました。@2011年2月6日@TOEIシネマズ六本木 (ネタバレなし)
単刀直入に言うと、
自分はこのような人生を送りたくない、という直感。
資本主義の権化、金を操り、欲を実現し、
そして、金に人生を振り回される。
"Is Greed Good?" (欲は善か?)というのが軸になっているが、
その疑問を真剣に考えるポジションにいたることもしたくない。
(欲=巨万の富を得たいというそれとして)
金は金でしかない。
これを見てさらに思った。とても、数字で、デジタルなもの。
投資で得た利益は、通帳上や画面上の数字の羅列でしかなく、
「自らのアウトプット」によるそれではない。
投資というビジネスは、
(企業と投資主をつなぐ世の中のためになるものというのではなく)
"人間間のゲーム” といわれたのは、納得し、同時に儚いと思ってしまった。
自分は自分による活動の(正当な)対価としての利益を得られるだけでいい。
むしろ、それよりも大事にしたいのは、いろんなことを感じてもらいたいという気持ち。
そういう動機でいる。
そう考えると、
主人公である"ウォールストリートガイ"を取り巻く人々と環境が(金による欲や私情によって)めまぐるしく変わる様子については、すごく冷淡に見ていながら、同じ職の父を心の遠くにやっている婚約者であるヒロイン、ウィニーに感情移入し、その立場から冷静に見てみたのかもしれない。
ラストの彼女のやるかたない状況からの、やるせない表情は、
一瞬疑問だったが、徐々に腹に落ちてきた。
とにかく、ウィニー役のキャリー・マリガンがとても魅力的。感情がとても伝わってくる名演だと思う。
(彼女の信条がわかるリンク:http://news.livedoor.com/article/detail/5241478/)
という、メインの鑑賞ポイントには引っかかっていない 一閲覧者でした。
それはさておき、映像やストーリーはしっかり練られた感がとてもあった。
時折挟み込まれるCG映像 による技術的解説は唐突だが、
複数回はさまれる空撮は映画ならではで金かかってるな、と思う。
詰め込みすぎてわかりづらいところもあったが、「大作感」の後味が残る。
映画三昧ウィーケンド。
「インビクタス」見ました@DVD ★★☆☆☆
歴史モノ、スポーツモノ、ヒューマンドラマモノ。
28年間刑務所暮らし後、南ア大統領に選出される主人公。
黒人と白人の間の溝を埋めていく作業は、
想像するよりも、そして、映像になっているよりも、ずっとずっと大変だったんだろうと思う。
まだ混乱する国の大統領として、 さまざまな言葉に説得力があった。
ラグビーを通じて、溝を埋めていこうとする考えもわかる。
しかし、かなり自分の「なぜ」 に答えてくれるものではなかった。
大統領の周辺で起こる出来事たちが、彼の思い通りに進んでいくのを
彼の目線で追っていく様子に、疑問を抱いてしまった。
国や、政治や、群集の動き方というのは、もっとものすごく複雑なのに、
とてつもなくシンプルにして、感動的映画になってしまったという感じ。
素直に見ていられない自分に。感慨ひとしお。。。
「冷たい熱帯魚」見ました。 2011年1月30日@テアトル新宿 ★★★★☆
公開二日目の午後でも立ち見。
都内は新宿のみ、後は横浜までいかなければならないからか。
良くも悪くもとにかく猛毒。
この猛毒を消化できない人は間違いなく不快になるに違いない。
残酷な手法や、汚い言葉遣い、乱れたエロス、、、
このような尖った作品は好きだ。
「尖らないと意味がない」と思っていた時代の自分の何かを思い出す。
緊迫している状態で繰り出されるふとしたギャグに笑ってしまう皆の様子は
主人公の追い詰められた状況を反映してか、どことなく申し訳ない。
それがまた痛快だったりする。
この作品の主人公たちも反面教師だといえる。
そこから活きる活力を感じる人も多いに違いない。
ただ、自分が一番に感じたのは、
(悪人)沼田の人物像だ。
(社本がまじめで自分を押し殺して生きてきた典型的な非実現型とするならば、)
沼田は、犯罪も女も、自らがやりたいものをどんどん実現していく実現型。
台詞にもあったが、この対比が痛快でたまらない。
監督の強すぎるメッセージは(まだあえて曖昧にしておくが)ココにある 。
そういう沼田は、人の気持ちを操る技に長けているのもニクい。
人の悩みや弱みに共感し気持ちに入り込んだ挙句、
その人を完全に操る。
それなりの年なのに、若い女をたぶらかせるのにはそういうわけがある。
自分の精神状態がべストコンディションではなかったためか、
読後感は100%すっきりすることはなかったが、
しっかり伝わってきたものはあった。
監督の音楽センスもとても好き。
万人ウケはしないが、
賛否両論含めて、これは必見といわざるを得ない。
「完全なる報復」見ました。 2011年1月23日@TOHOシネマズ川崎 ★★★★★
原題はLaw Abiding Citizen = 法律を守る(善良な)市民 (←法制度に疑問を呈すのに、最高の皮肉のタイトル、のようだ。)
(ネタバレ無し)
自分の人生にとても大きなものを教えてくれた。
そして考えさせられた、なので★5.
今の気持ちや志向のバイオリズムとぴったり合致して、びんびん響いた。
舞台はアメリカでの司法制度の話で、
法律や政治に疎い自分としては、
その制度の問題点等についての詳細な知識は持ちえていないが、
とにかく、その政治的な体制の矛盾に振り回される個人。
そして、その大きな敵に立ち向かう状況。
客観的に見ていたら、リアリティがないとか、言う人もいるだろう。
でもどこまで行っても、映像の時点でリアルではない。
むしろ非現実でもいい。それを求めているわけでもない。
そのような壁(≒疑念)を(自主的に・受動的にも)取っ払って、物語にのめりこめるか、だ。
(主人公も言っていた、誰でも殺人の想像はできる、と。)
自分のスタンスから見る主人公らは、
どちらもとても自分の分身のように見えた。
現状の”制度”を知り、その中で八方美人にこなす検察官ニックと、
それに疑問を呈す主人公クライド。
制度や政治、社会の流れ、国、といった大きなものを変えていくために無駄死にをしないために、
というか、そういうことに振り回されたり、時間を無駄にしたくないと思い、
関わることを意識的に(そして、ある種厭世的に)避けてきた自分は、
両者がとても感情移入の対象となった。
完全なる報復をするのは何のためか、
正義を貫いて、伝えたかったから。
愚弄な判断を下す判事を罵るシーンなど、痛快と言ってもいい感情が芽生えた。
でも、とにかく彼は「反面教師」なのだ。
そうなろうと彼の人生では決めたのだ。 そしてそれは報われることになる。
タイトル(原題)がそもそも反面教師として、疑問を呈しているのだ。
真実を見よう。
世の中の仕組みの一部がまた理解できた気がした。
人間の集団を(ある種)「効率的に」扱う、「政治」や「法律」が
実感として身近に思えた。
同時に、このような大きな問題を今までのように傍から見ているだけでは全く意味がない。と感じた。
このまま死んだら、自分が生きてきた意味がない。とまでも。
回り道してきたけど、ようやく社会的な大人になるかと。
※(話は飛ぶし誤解を招くが)
ようやくデンツーの人との本質的な違いがわかった。そんな気がした。
彼らはそのような体験をきちんと経験して思っているのだ。世の中を変えたいと。
自分にはそれが無かったから違う道を歩んで当然なのだ。
ようやくだが、
一方で、映画の展開としても揺さぶられた。
賢い主人公の綿密に練られた計画に、アドレナリンがバンバン出て、
Deathnoteを読んでいるときのような、脳の回転が速くなる感覚に陥る。
少し残酷だが、とても心臓がバクバクした。
映画は面白い。
わずか数時間の中で、たくさんの人の人生を経験できる。
多くの人が感じ、考えたことを共有できる。
そして、それを自分の人生に生かすことができる。
忘れたときは思い出そう。
さて、いこう。
PS:細かいことを気にしたら、確かに矛盾が多い映画ですw